いのちの物語Ⅲ


「小さな いのち」~冬~


もう2年が経つんだね。

指先も凍りそうな さむい冬 

走りに行こうとした僕の耳にきこえてきた


割れるようにひびく 大きな声。

大人の声かと思ったよ。



走り終わって戻ってきても

ずっと鳴き止まない 大きな声の主たちが


小さないのちだったとは

それはそれは、おどろいたんだ。


さむ空の下 

段ボールにつめられた君達は


ゴミ袋の中で 

ずっと、待っていたんだね。


だれかが見つけてくれるのを。



本当は僕も、こわかったんだよ。

袋の中を見ることが。


小さな小さな、いのち達。

君達は僕に 勇気を与えてくたんだね。

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