いのちの物語Ⅳ
「小さな いのち」~春~
久しぶりに通った散歩コース。
楽しそうに遊んでいる君達を、見つけたよ。
春も終わりかけの一年前。
ゴミステーションの袋の上で
ぴょんぴょんぴょんぴょこ 跳ねながら
三匹でなかよく かくれんぼしてた。
おなかもすいていたのかな。
僕は、もっていた傘をひっくり返し
君達をのせて歩いたよ。
今度は
もっと楽しい遊園地へいこうね。
僕のいえには、大きなね
タワーがたってあるからさ。
君達が見上げるほどの、大きなね。
季節が変わり君達は
どんどん大きくなったよね。
あんなに大きかったタワーから
外を見わたせるほどにまでなったよね。
ハスの花って知っている?
とってもきれいな花なんだ。
花には興味はないかもね。
そんなきれいなハスって花は、
どろんこの中から咲くんだよ。
ゴミの中に咲いてた、小さな小さないのち達。
そこから咲いた生命はさ
ひかりかがやく花なんだぁ。
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