538(ゴミは)どこへ⑤
すると 大きくて真っ黒なカラスが数羽。
海岸のわきにおいてある
ゴミ箱にあつまっていました。
「ゴミを食べているのかなぁ?」
大人になった少女は そう思いました。
けれど 大きくて真っ黒なカラスは
ゴミではなく そこに捨てられた
3匹の仔ねこを ねらっていました。
でも カラスは悪くありません。
だって カラスも
生きていかなくてはならないから。
大人になった少女は
自分のからだより大きな ゴミ箱のなかへ入り
シャーシャーといかくする仔ねこを
拾い上げることにしました。
仔ねこは ゴミではありません。
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