幸せの在処はどこニャンだ？４３～たった一人の、応援者～

僕は、まだ子猫の時に

公園に捨てられたけど生き延びて

自由氣ままに暮らしている

「捨てねこトヨ」って、言うんだよ。

あぁそう、これね？

シッポの先端が曲がってるんだ。

面白いだろ？幸運のカギしっぽって言うんだよ。

捨てられた僕が言うのも、何なんだけど…

公園に遊びに来た人達に

なぜだか分かんないんだけど

幸せの在処を話すのが、日課となっているんだよ。

いつも笑顔の女性がさ

今日はなんかさえない顔で、ボヤキながらやって来たよ。

「ひとりぼっちなんだって」って

うつむきながら言うんだよ。

江頭２：５０っておじさんの事知ってるかい？

そのおじさんが言ってたよ？

９９人にバカにされても

1人が応援してくれればいいじゃねぇか！

1人が笑ってくれればいいじゃねぇか！

って。大きな声で、叫んでた。

あーそうか、君は誰かに認めてほしくて

いつも、頑張ってきたんだね？

だけど周りに合わせてさ

大勢の中にいても孤独だよ？

人がどう思うか？より

自分がどう思うかの方が、大事だろ？

自分が自分を好きじゃないのに

誰を好きになれるんだい？

おじさんの口調をかりて言うならさ

いつも君を君のそばで、一番応援してるのは

他の誰でもない「お前だよ？」

そんなお前に物申す！

誰に認めてもらわなくても、たったひとり自分だけは

自分の応援者でいてやれよっ。