幸せの在処はどこニャンだ?13~真実の愛の、使い方~
僕は、まだ子猫の時に
公園に捨てられたけど生き延びて
自由氣ままに暮らしている
「捨てねこトヨ」って、言うんだよ。
あぁそう、これね?
シッポの先端が曲がってるんだ。
面白いだろ?幸運のカギしっぽって言うんだよ。
捨てられた僕が言うのも、何なんだけど…
公園に遊びに来た人達に
なぜだか分かんないんだけど
幸せの在処を話すのが、日課となっているんだよ。
今日は、憎しみを抱えた人が来たんだよ。
体からはみ出すぐらいの、デッカイ呪いの人形を抱えてた。
これじゃ~、ちょっと怪しすぎて
天国へ行くことすら出来ないぜっ?
セキュリティーチェックは間違いなく
ひっかかってしまうだろうな。
いつまでも、呪いの人形抱きしめてちゃ~
天国の反対側に行っちゃうんだ。
まぁ、天国は広いからね。反対側も天国かもなっ。
あーそうか。
君はただ、愛されたかっただけなのかな?
本当の愛を知りたくってさ。
本当の愛を見つけたいなら
ひとつだけやることがあるよ。
荷物を、空っぽにすることさ。
天国行きに荷物はね、持っていけないルールなんだ。
天国まで行ったらさ、たぶん気づくと思うんだけど
君は、愛されたかったんじゃなくて
本当は愛したかっただけなんだ。
真実の愛をつかってさ。
だったら、まだ間に合うよ?
真実を使って愛してやってよ
まずは君が君の事を、他人より先に愛してやってよ?
そしたらきっと思い出すよ?君は愛のかたまりだって。
君自身が、愛だったんだって。
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