幸せの在処はどこニャンだ？３８～隠れた自分の、探し方～

僕は、まだ子猫の時に

公園に捨てられたけど生き延びて

自由氣ままに暮らしている

「捨てねこトヨ」って、言うんだよ。

あぁそう、これね？

シッポの先端が曲がってるんだ。

面白いだろ？幸運のカギしっぽって言うんだよ。

捨てられた僕が言うのも、何なんだけど…

公園に遊びに来た人達に

なぜだか分かんないんだけど

幸せの在処を話すのが、日課となっているんだよ。

自分が分からないって人が来たよ。

それは、みんなそうなのさ。

人間の暮らしっていうのがね

外を向くように出来てんだ。まずはそれを自覚して？

対立

競争

戦争に

敵はいつも外側で

みんな一緒に戦えば怖くないよって、教えてる。

あーそうか。みんな誰かに何かにさ

はじかれない為に、生きてんだ。

仲間外れは嫌だから、足並みそろえて進むのか。

僕たち猫は甘えるけどさ、人間に媚びはうらないよ？

嫌われることを氣にしてさ

ウソの姿で居続けたらさ、ウソの仲間が集まるだろう？

そんなの僕は嫌だもん。

誰かの機嫌をとるために、生まれてきたんじゃないからね。

自分の機嫌は自分でとって

本来の姿で踊ればいいさ。

恥ずかしがらずに、出て来いよ。

ハートの奥に隠れてる、それが本当の君だろう？

たとえ誰かに、笑われてもさ

君が好きだと思える君さ。

一緒に居てもホッとする、胸を張って指させる

それが君の姿だよ。