幸せの在処はどこニャンだ?10~未来に自分を運ぶ、方法~
僕は、まだ子猫の時に
公園に捨てられたけど生き延びて
自由氣ままに暮らしている
「捨てねこトヨ」って、言うんだよ。
あぁそう、これね?
シッポの先端が曲がってるんだ。
面白いだろ?幸運のカギしっぽって言うんだよ。
捨てられた僕が言うのも、何なんだけど…
公園に遊びに来た人達に
なぜだか分かんないんだけど
幸せの在処を話すのが、日課となっているんだよ。
若いころにはずいぶんさ
悪さをしてたんだろうなぁ~って、おっさんが来たよ。
いつもお洒落な格好してさ
面白いこと言うんだけどさ。
なんだかそれとは裏腹に、重い空氣背負ちゃって。
だけどね、おっさん。
もう新しい場所に飛んで行っても、いいんだよ?
未来は、おっさんが創るんだから。
あーそうか。おっさんは
どこかへ飛ばされるのが怖くてさ
自分で自分に、重りをつけちゃったんだね。
過去っていう、過ぎ去った時間に。
おっさんが、心から好きなことって何なんだい?
好きなことをしてるとさ、心が軽くなるんだよ。
軽い空氣っていうのはさ
何が出来るか知ってるかい?
風船、氣球、パラグライダー
少しの風と上昇気流、軽い空氣で飛ぶだろう?
飛べるほどの軽い空氣は
自分を、運ぶことが出来るんだよ?
おっさんが望んだ場所までね。
本当に、行きたい未来にね。
重りを外せばいけるんだ。恐怖って重りを外せばね。
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